993の調律

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水冷987からの乗り換えで、
空冷993に乗り始めた第一印象は、
「全体的に情報量が乏しい」。

情報量が乏しいとは、
全体的にクルマの動きが把握し辛く不安、
というニュアンスの方が正しいかもしれない。

ステアリングは重く遊びがあり、
ペダル位置も悪くヒール&トゥはし辛く、
シートは旋回Gが高くなるとズレだす。

エンジンがズンズンと逞しく回る印象とは裏腹に、
ドライバーとクルマが接するポイントの緩さと不満を感じた。
よくよく考えればドイツの彼の地で、
GTカーとしての一面を持ち生まれたなら、
初期設定はそんなものだったかもしれない。


購入して数か月で、
すぐにステアリング、シート、ペダル、シートベルトの、
操作系の神器を刷新。
これが効果覿面。
993は一瞬にして生まれ変わった。

仕様は下記の通り。
ステアリングNARDI CLASSIC
シートはRECARO RS-G(ASM LIMITED RUBY)
シートベルトはSCHROTH PROFIⅡ ASM
ペダルは社外品(日之出モータースのスペシャル加工)

空冷ポルシェ買ったら、
まずはこの4点だけを装着すれば良い。
本当にこれだけで良い。
あとはそのままフルノーマルで乗る。
動力性能は現代に於いても十二分。

これだけのチューニングで993は、
スポーツカーからリアルスポーツカーに変貌し、
改めてポルシェ911の底力恐ろしさを見せつけてくる。
改造ではなく本当に調律というか調整をしただけである。


20年前の911は、
最新型のフェアレディZなども追いかけられるし、
直線勝負は敵わないが996や997に対しても、
インフィールドやコーナーでは良い勝負を展開出来る。
凄過ぎる。

電子制御に頼らないクルマのコントロールをするには、
この4点の存在は絶大である。
むしろ振り回した乗り方をするのであれば、
これらの装備がないことは危険以外の何物でもないと言える。