レーシングなペダル配置

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空冷ポルシェの、
ABCペダルの違和感。

中古で買って乗り始めると、
とにかく、
ヒールアンドトゥが出来ない…

昔ランエボで、
死ぬほどやってたアレが、
たった数年のMTブランクで、
出来なくなるなんて…
と焦ったものだ。


要するには、
ABCペダルの配置が悪いのだ。

いや、
もう少し正確に言えば、
空冷ポルシェのABCペダルの配置は、
「大上段」過ぎて、
ストリートでは、
ややもすると扱い辛い、
という方が正しいだろうか。


事情としては、
随分とアクセルペダルが「奥目」にある、
ということである。

街中や、
ちょっとした速度域であれば、
ブレーキの踏み込み量とタッチは、
それなりの程度となる、
結果ブレーキはそこまで奥に踏み込まれない。


つまり、
空冷ポルシェの、
アクセルペダルの位置は、
ブレーキベダルを極めて奥まで踏む前提での、
「あえて奥目」の配置となっているのだ…

ポルシェ社が設計ミスなどする訳がない、
いかにレーシングな環境で、
テスト設計を行ったのかが伺い知れる。

このブレーキの奥目具合だが、
もちろんサーキットでドーンと踏めば、
最適なペダルポジションを提供してくれる。
しっかりブレーキを踏む前提のポジ設計なのだ。


一方でストリートから、
軽く峠で当てる程度のブレーキ具合だと、
やり方にもよるが、
ヒールアンドトゥのヒールは、
ほぼほぼ空をきることになる…


これを改善するにはアクセルペダルを、
ぐっと「手前」に持ってくる、
という作業が有効である。

元のゴム製のアクセルペダルに、
かさ上げ」する材料を間に噛まして、
その上から社外プレートを付け、
最後に1本のビスで串刺しに固定する、
これで完了だ。
距離は適宜調整。


さらにややこしいことに、
オルガン式ペダル故に、
社外プレートや、
かさ上げを施すと、
フロアマットと干渉する、
という問題も発生してくる。

干渉というよりは、
フロアマットに
アクセルペダルの付け根部分が、
埋もれてしまうという感じだ。

これはオルガン式ペダル故に起こる現象で、
物理的には避けられず、
我が青銀ポルは、
社外のアルミプレートの下側を、
グラインダーでスパッと切断して、
フロアマットに埋もれないように、
加工済みである。
写真はその図。

ABCペダルをはじめ、
ステアリングや、
シフトや、
シートなどの、
クルマの接するポイントの、
動きや質感は、
納得のいくまで、
こだわりたいポイントだ。


こう考えると、
国産スポーツカーの、
ABCペダルの配置などは最初から絶妙で、
ストリートでの使いがっても考慮されており、
幅広くよく出来ていると感心する。