未亡人製造機GT2

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991後期モデルに、
GT2モデルがリリースされるらしい。
またしてもエポックなモデルの誕生だ。

未亡人製造機として名高いポルシェGT2
GT2は本当に未亡人製造機なのだろうか?」

今回はGT2モデルの話。
その歴史からを振り返ってみる…


まず、
我が青銀ポル993世代にGT2モデルは在る。
993GT2である、
ル・マン参戦を念頭に、
世界で200台程度が生産されたようだ。
随分とスペチアーレな台数…

ここでいうGT2はあくまでも、
カスタマーが入手出来るカタログモデルであり、
いわゆる量産車である。
その中には今と同じく、
「ストリート」と「クラブスポーツ」仕様が存在する。


3・6リッターを、
2機の過給機で過給して、
450馬力以上を発生し、
もちろんお約束の「2駆のRR」である。
勇ましさMAX。

993に関しては、
車重は1200キロ以下なので、
そのパワーウェイトは想像を絶している…

ちなみにこの量産車GT2の上には、
レース参戦モデルとして、
「GT2 RACING」、
「GT2 RACING EVO」
というモデルが存在する。
こちらは世界で合わせて50台程度。


実はこの超貴重なEVOモデルを、
数年前御見かけしているのだ。
時にしていまから3年程前であろうか、
まだその頃は空冷ブーム直前だったので、
そこまで大騒ぎでもなかったように覚えている。

エアジャッキバルブを備え、
燃料給油口をボンネットを構え、
とにかくまんまレーシングカーだった、
もちろん素人が飼育することは出来ないレベル。



水冷化したその後もGT2は、
「RR駆動」と「ツインターボ」という信条を貫き、
996、997モデルと、
いわゆるターボ最高峰モデルとして存続。
庶民には手の届かない雲上のモデルとして毎度君臨。

いずれもGT2の公式は、
(「各世代のターボモデル」-「2駆」)×「強化仕様」
である。
今回の991後期モデルもご多分に漏れずである。


レース参戦とは直接関係のなくなったGT2クラス。
GT3よりも販売台数も少ないせいか、
サーキットで見かけることも少なく、
その情報やインプレッションも輪をかけて少ない。
しまいには中古車の価格の下落傾向が強いと、
GT2を取り巻く環境ははからずも多重苦である。

ここ毎世代で登場しているGT2モデルだが、
悪条件がいくつにも重なりあっているせいで、
その実態がベールに包まれがちなのは紛れもない事実。
ゆえに一般人では知り得る情報が少なく、
結果として「未亡人製造機」のような噂が流れたとみる。


初期に位置付けられる「993GT2 RACING EVO」は、
ショールームでの御見かけしただけだが、
現時点でまだ最新モデルである「997GT2」は、
その走りをクローズドコースで拝見させて頂いたことがある。

結論として、
その走りの印象は、
未亡人製造機とは随分かけ離れたものだった。

極めてリアの安定性が高く、
むしろ回頭させるには、
通常のカレラモデルよりリアが鈍重なせいか、
荷重移動をしっかりしないと向きを変えない、
いわゆる安定志向に見えた。
随分噂と違う印象を受けた。

動力性能に関して言えば、
もちろん期待を裏切ることなく、
一瞬目で追えなくなるような中間加速を見せつける。
一方で過給の立ち上がりに時間を要するのか、
インフィールドでは「重そう」に見えた。
正しくは「かなり重そう」に見えた。

茂原などのショートコースでは飼い殺し状態で、
富士や鈴鹿のロングコースで、
その高性能を開放してあげないと本領は見えないのだろう。


「本当にGT2は未亡人製造機なのか?!」
の結論だが、
個人的な見解としては、
「997以降のGT2はもはや未亡人製造機ではない」
と言いたい。

決定的な要素としては、
997世代からGT2にはPSMが搭載され、
996世代まではPSM非搭載だったということだ。
ポルシェの耳にこの噂が入らなかったわけがない、
ポルシェらしい確実な進化を施したということだ。


結論としては、
事故率や廃車率が高いと揶揄されていたのは、
993~996世代の過去のGT2モデルであって、
「997世代以降のGT2はそんなことはない」である。

991GT2のニュルアタックに期待!