997T前期のMTが見せる面影

キャプチャ

今回の911モデルチェンジは、
現911ユーザー以外の人も、
各PCに行って試乗している様子。
人気だ。

従来の自然吸気カレラモデルが、
ターボを標準装備というレボリューションが、
世の中に与えたインパクトの大きさを改めて感じる。


長い911の歴史は、
いくつもの転換点があり、
レボリューションがあった。

・空冷エンジンの終焉(~空冷)
・ドライサンプの終焉(~空冷、水冷スペチアーレ系を除く)
・GT1ブロックの終焉(964~997T前期、水冷スペチアーレ系を除く)
・カレラクラスNAエンジンの終焉(空冷→991.1)

色んなモノが終わっていく中、
一方で色んな機構や仕組みが加わってきているのも事実。

しかしながら基本的には、
「911本来のレイアウトから来る危うさ」
を消そうとするフットワークやドライブトレイン周りのリファイン系がその多数。

エンジンなどの動力部分の改良は、
安全対策というより、
環境対策のエコ目線での刷新がその大半である。
時代に則した形で911は進化してきた。

やはりクルマにとってエンジンというのは、
心臓であり、
中心であり、
そのキャラクターを決定する最重要ファクターである。


こうみるといわゆるスペチアーレモデルを除くと、
997前期ターボは色んな意味で、
空冷時代の残り香を感じさせる最終モデルだったのだろうか。

特にMT仕様に関しては、
TIP仕様より随分と面白そうな雰囲気を醸し出している。

GT1ブロックは強いというより、
どちらかというメンテがし易いという認識の方が正しいのだろうか、
各気筒毎に対策・対応が出来るという点に於いて、
取り回しが優れている。
ゆえにモデルライフ自体も直せば長くなるだろう。

一番最初の頃にも書いたが、
そういう意味でも空冷ポルシェの残存率は高い。


投機目的であれば、
997T前期のMT仕様はアリかもしれない。
ここから10~20年スパンで考えれば実は優良物件なのか。
空冷ターボに手が届かなかった人は一考の価値があるかもしれない。

GT3モデルがMT回帰するという話が本当なら、
911.1型のGT3のPDK仕様自体もある意味で貴重?
なんてことも思ったが、
ポルシェが仕様をいったりきたりすることはないか…


そうは言っても997Tはその時代のある意味頂点のクルマ、
水冷2代目で豪華装備は満載だ。
ラグジュアリー系の方は997TのMT仕様へ流れ、
ファイター系の方は996TのMT仕様へ辿り着く。

996Tの今となってはやや小ぶりかつ、
あのズングリとしたターボボディは、
サーキットはもとより大黒や辰巳で夜な夜な見かけると、
不思議と怪しい雰囲気とオーラがプンプンしてくる。
もちろんPASMという言葉は知らない。
どちらかというと空冷よりの走り。

パシパシ乗り換えるのはもちろん誰もの理想だが、
1台を直しながら長く付き合うも、
また古き思想設計を持ったポルシェ911の楽しさと言える。