13号地

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少し前までは、
今でいう臨海副都心ランプの名称は、
「13号地」だった。

名前の通り、
13番目の埋め立て地として、
港区台場あたりが該当していたことで、
13号地と相成ったわけだ。

大黒から飛び立って、
工場群の灯りと煙を真っ直ぐ走り抜け、
羽田空港下のオレンジトンネルを通り抜け、
品川の大きな右カーブにへばり付き、
大井の長いストレートを駆け抜け、
東京港トンネルを駆け上がると、
右手に13号地ランプ…
今でいう臨海副都心ランプに到着だ。

大黒からの選択肢もイロイロ。

13号地まで来ず大井JCTから1号羽田線でC1へ…
13号地を抜けて有明JCTから11号台場線でC1へ…
13号地を抜けて辰巳PAで休憩してから9号深川線でC1へ…
13号地を抜けてそのまままっすぐ行って湾岸習志野まで…


ルート的に集中力的に、
大黒~そのままC1に入っていく前に、
ドコかで休憩を取るのがルーティンで、
特にその昔はよく13号地で一旦降りたものだ。
(なぜかポルシェに乗ってからこの休憩を取らなくなった…)

PAももちろんだけど、
ヒトケの少ない夜の台場などは気持ちが良く、
仲間で雑談して休憩するにはこの上ない。

今でいう大江戸温泉の裏側にあたる、
青海埠頭のあたりは住宅もなく、
夜でもクルマやバイク乗りには人気だ。

お台場はここ10年近くで随分栄えて、
様子が変わったたが、
まだまだ端っこの方は昔の雰囲気を残している。


缶コーヒーでも飲んで、
呼吸を整えて、
再び湾岸線の流れに身を揉み込んでいくのだ。

週末の深夜のクルマの波の中に、
自分のクルマを泳がせていく行為というのは、
何かに溶け込んでいくような錯覚を感じて気持ちが良い。

会ったことのない人やクルマと偶然出会い、
数瞬を共にして、
すぐに無数のJCTやランプで分かれてしまう、
あの言葉を必要としない刹那的な会話が気持ちが良い。

車間、
ライン取り、
ハンドリング、
ハザード、
だけで会話は成立してしまう世界。

サーキットと峠とはまた違った会話と流れが、
夜の首都高や湾岸線には存在する。