エボフォー

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今はカタログになきモデル、
ランサーエボリューション通称「ランエボ」。
三菱の全盛期を象徴するモデルだ。

ご存じWRCでの活躍が有名で、
頭文字Dでも大活躍だったモデルである。
いわゆるハイパワーコンパクトターボ。

この4thモデル「エボフォー」、
CN9Aに乗っていた頃の話。

とりあえず市販レベルである完成の領域に達しているモデル、
と言って間違いはないだろう。


エボは最後まで入れると4世代の系譜に渡る。
エボ1-3が第1世代、
エボ4-6が第2世代、
エボ7-9が第3世代、
エボ10が第4世代。


エボ1-3の第1世代。
今思えばこの世代のエボはバカっ速という感じだった。
エボ2に一度乗らせてもらったが、
古き良き軽量ボディと、
ややラグのあるターボの加速は、
今でも思い出せる程鮮烈なカタパルト感だった。
ふっ飛んでいく感じ。


エボ4-6の第2世代。
まずこのエボ系譜の中でエボ4は最も数奇な運命だった。
最後の5ナンバーと言われたが、
エボ5以降と比べるとナローな体つき、
自ずとブレーキシステムはブレンボ非搭載、
かつ未成熟なAYCは加熱する走りを邪魔するという…

エボ5のマッシブなボディからの、
エボ6の熟成されたターボは、
ある意味でエボ歴史の中で頂点であったと思われる。
ここを覗いてる皆様なら、
トミマキモデルと言えば懐かしいだろう。。
国産車のチューニングブームもこの時代は全盛期だった。


エボ7-9の第3世代。
顔付が随分と変わり、
従来のエボユーザーはからは非難の声が多かったが、
走行レベルは極めて高くなり、
峠のみならず首都高などのハイスピードコースにもエボが登場。
ステビリティの向上はより確かなものとなった。
搭載されるエンジンは4G63と初期から変わらず、
まさに名機と呼ぶに相応しいロングランであった。


エボ10の第4世代。
正直この世代のエボはほとんど知識もなく、
あまり走った経験もないので分からないが、
デザインも随分外連味が抜けオーラがなくなったように感じた、
また名機4G63でなくなったことによる、
ハートフルさの欠如も大きかったのだろう。
とにかく腰高のデザインも疑問だった。


ランエボは市販車のレベルで、
ほぼ色んなことが最高値でいっぱいいっぱいで設計されている、
そんなモデルだと受け取れた。

コンパクトなエンジンルームに張り巡らされたパイプ類、
そしてほぼ熱の逃げ場がないようなみっちりとした造り。


カタログ上では当時の最強スペックだったが、
実戦ではウィークポイントがほろほろと出てくるというのが特徴的。
市販レベルで「最初からやり過ぎ」だから、
設計にいわゆる「伸びシロ」的な発展性が極めて少ないという表現が正しいのだろうか。
R32GTRの発展性の足元にも及ばない、
ブーストアップさえままならないのだ。

ブーストが高すぎて樹脂パイプが抜ける、
フルパイピングキットを組む。

夏場に乗れば鞭を入れれば水温と油音が上がる、
ラジエーターとオイルクーラーを替える。

踏み続けると今度はハンチングが出て、
ブローオフなどのブースト周りを替える。

GSRだとAYCが音をあげだして、
ASSYするとかRSを移植するとかしないとか…

そう、
弊害はいつも4G63ターボの抱える、
高負荷による熱害が中心、
これが全てに対して悪弊を働く。
古典的なエンジン設計故に頑丈でタフな作りではあったが、
それはかなり補機類がしっかりしている状態の話であって、
市販の状態でサーキットを走行するのはかなり難があった。


概略の説明で十分長くなってしまったので、
続きはまた次回に。