炎上ジャガーは小田原PAに寄っているはずだ

小田原

年末年始は炎上したクルマが世間を賑わせた。

まずいずれのドライバーも無事であったこと、
そして他車を巻き込むことなく、
事なきを得たことが不幸中の幸いであった。

ちょっと分析してみよう。


まず、
エリアがいずれも関東内で、
勝どき橋という都内のランドマーク、
小田厚という有料道路上。
いずれの場所も個人的に非常によく通り、
知っているポイントである。

そして、
何よりも要因として大きいのがご存じ車種、
フェラーリは430、
ジャガーはXF。

トドメは、
乗っていた人の情報だろう。
フェラーリが60の父と30の息子、
ジャガーが医師の家族。

拍車をかけたのは、
いずれも深夜未明の出来事ではなく、
休み期間中の日中に起きたということで、
一般人の目撃情報も多数出回ったということ。

場所、車種、所有者、時間帯、
このすべてが相まって今回の外車炎上騒ぎ、
必要以上に報道上で見かけたと察する。


やっぱ外車は炎上する!

というのはやや軽軽ではあるが、
クルマは全身にオイルを張り巡らせている乗り物なので、
炎上する可能性は極めて高い、
とまず誰もが再認識する必要がある。

正しくは、
日本車でも炎上する!
である。


車両の各部分には、
潤滑のためにオイルが充填されており、
それが100~120℃で駆け巡っているエンジンオイル、
ブレーキフルード、
ミッションオイル、
様々な可燃性の液体で構成されている。

しかも排気を出しているエキゾーストパイプは、
大げさに言うと1000℃弱位までの高温になっている、
普通に動かしているクルマは、
多くの可燃性の液体と、
非常に高温部分を併せ持った、
極めて「燃えやすいモノ」である。

それを様々な技術やノウハウを用いて、
自動車という形に凝縮をして、
我々は日常生活の中で便利な道具として、
何気なく無意識に使っているのである。


そう、
もちろん、
ひとたび整備不良などの問題が1つでも起これば、
先のような炎上事件に発展する可能性を十二分に秘めている。

事故の要因を察するには、
あくまで憶測に過ぎないが、
430は明らかに後部エンジン部分からなので、
エンジン周辺のフューエルデリバリーラインなどに、
問題があったと推測される。
これももちろん経年劣化で起きることは可能性として十分ある。

季節的にも気温が低く、
ゴム類などが硬化している可能性もある。
加えてフェラーリのような発熱が大きいモデルは、
発熱パーツ周辺の素材の熱影響を受けやすく、
とりわけパーツ劣化に拍車をかけていた可能性もある。

いわゆるハイパフォーマンス車両は、
そういう意味では、
一般車両よりもメンテナンスに気もかかるし、
金も必要であると言わざるを得ない。


XFも前部エンジン部分が激しく炎上している様子なので、
燃料系のトラブルを疑われるが、
左後方の車輛部分から煙という不可解な情報は今後検証が必要そうだ。
ブレーキ、ハブ、タイヤと要因はいくつか見受けられる。

もしかしてもしかしてだが、
このジャガーは炎上する直前に、
直近の小田原PAで一度休憩&停車をして、
その際にサイドブレーキを作動させていたのではないか?

そして再度箱根方面に走りだした際に、
サイドブレーキが完全に外れていなかったのではないか?
メカニカル的動作不良の可能性は高い。
仮に始発の厚木からサイド引きっぱなしであれば、
伊勢原あたりで炎上していたはずだ。


ちなみに完全に蛇足だが、
AMGなども納車後に炎上した話を周りで数件聞いたことがあるので、
今回の件はそんなに驚かないが、
AMGなどは速攻で同型車を用意して、
顧客ケアと風評取締りにに全身全霊を注いでたりもする。
同型車のデリバリーは場合によっては翌日や翌週というレベルだ。
メーカーやディーラーにとって炎上とはそれ程までに死活問題なのだ。


最後に価格だが、
430は2500万程度、
XFは600万程度だ。

XFはなんと600万か…
日本でいうと実はクラウンマジェスタよりも安い。
これは少し意外だが、
ジャガーと聞いただけで、
ブルジョワがどうのこうのとSNSで言っているのを見ると、
日本の自動車民度の低さに改めて驚かされる。

もはや外車は、
あるゾーンでは、
国産車を下回る価格で、
我々が手に入れられる所まできている、
非常に身近な存在になっているのだ。

繰り返しになるが、
ジャガーは多分、
小田原PAで一度休憩・停止をしているはずだ。