G50の6速ミッションのレア度

P1280480.jpg

なんとミッションブローしていることが発覚。

リビルトは不可能のようで、
ミッションは載せ替えとなる。
最悪だ。

ミッションのケースが、
なんと割れており、
中のギアが覗けるような状態になってしまっている。
生命線のインプットシャフトも負傷していた…


シルビアのような量産車であれば、
中古ミッションは山ほどあるが、
空冷ポルシェのミッションとなるとそうもいかない。

空冷ポルシェの中古車市場の中でも、
とりわけMT車のタマ数は少ない状況。
そこに於けるMTアフターパーツは輪をかけて枯渇している。
これが生産から20年経つ旧車のジレンマなのだろうか。


名機G50ミッションは、
先代の964と同様のミッションを搭載しているが、
964は5速で、
993は6速ということで、
完全なる互換性があるとは言えない。
6速仕様のミッション自体が希少。

ドライブフィールに関しては、
5速の加速と、
6速の加速では、
6速の方に俊敏性がありかなりの分がある。
少なくとも峠を走る時に、
993は3速ホールドで走れるのが美点だ。

そう、
G50ミッションの6速VER」が、
中古で存在しないというトラブルがここにきて発覚した。


加えて、
空前の空冷ポルシェブームで、
最近は最終型の993もレースでガシガシ使われるようになり、
G50の6速タイプのミッションが中古で出ると、
瞬殺で買い取られてしまうという状況。

いっそのことミッションは無事で、
エンジンが壊れた方が手っ取り早かったようだ。
ツいてない。


本国のポルシェAGにオーダーすれば、
新品のミッションは購入できるようだが、
為替などを鑑みても200万オーバーは確実。
コストで考えるとエンジンよりかなり始末が悪い。

しかも驚くことに、
本国のポルシェAGへのミッションオーダーだと、
手元にある手負いのミッションと「交換」というのが条件のようだ、
しかも負傷内容によってはこの交換は、
成立しないというのだから恐ろしい…
(だいたい新品が欲しい場合は壊れた時のはずだが…)

こういうアフター市場まで管理している、
本国のポルシェの商売根性には本当にアタマが下がる。
一方で裏ワザも存在するようで、
この交換条件が適応されないのが、
USAポルシェのようだ。
(もちろん「ウサ」ではなくU・S・Aのこと)

USAから買い付けた場合は、
アメリカ仕様となり本国仕様とは異なり、
ギア比がハイギアード設定になっているとのことで、
従来のミッションより加速感は鈍るようだ。

ただこのUSA仕様に関しては、
LSDが搭載されているとのことで、
これはこれでまた面白そうでもある。
ミッション1つをとっても実に奥が深い。

ちなみに本国ポルシェAGには、
現状G50の6速は2機しか残っていないようで、
もはや感がハンパではない。
これからも新規生産はないのだろうか…
少しでも資金に余裕があるのならば、
G50の6速仕様を押さえておきたいところだ。


ちなみに993のG50ミッションは2パターンあり、
G50/21→下記以外の国の標準(=日本標準)
G50/20→アメリカ・スイス標準 ※97年以降世界標準に
で前者の方がさっきの話でいうギア比が狭く、
後者の方がギア比が長く加速が鈍い。
騒音問題の都合らしい。
(993RSも含めるとG50の6速ミッションは5種類存在する)


ということで、
ボディの板金修正と共に、
まずは993MT6速用のミッションを調達する、
というのが目下課題となっている。

早速難題に直面してしまった。