クルマ選びは人生選びだ

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この際、
これを機にクルマを潔く降りる、
という選択肢はあると思う。
実際そうする人も少なくないだろう。

なぜだろうか。
事故を起こしたすぐそのタイミングで、
普通ならば挫けてしまいそうになりそうなのに、
三角板立てて、
発煙筒焚いた頃にはフツフツと湧き出してくる思い。

「一ドライバーとして非常に悔しい」

全て自分のミスによる事故だったので、
言い訳をすることも出来ない。

プロドライバーではないが、
「クルマを運転をすること」
「クルマを速く走らせること」
「クルマを安全に走らせること」
を至極大事にしていたのに、
それを自らぶち壊してしまったことが悔やまれる。

どちらかと言うと、
大事なクルマを壊してしまった、
という事実は、
クルマがローダーに載ったあたりで、
やっと心に響いてきたぐらいだった。


なのでこう決めた。

まず、
「クルマは降りない」
「走ることは続ける」
「同じ失敗はしない」
それで良いということにした。


「この際だからもっと速くてラクなのに乗り換えたら?」
という言葉を各所からもらう。
これも非常に不甲斐ない。

「やっぱり空冷は危なかったんだよ」
という神話を実話にしてしまったからだ。
生産から20数年無傷だったクルマにも申し訳ない。


PSMとか付いてた方が、
安全だしラクで速いのは分かる、
もちろんそれに異論はない。
PSMがあったら事故ってなかったかもしれない。

確かに実際に、
追い込んでいくと鋭い走りを見せ、
そこが空冷ポルシェの面白い部分でもあったが、
それを公道でぶちまけてしまったのは、
自分に落ち度があったと言わざるを得ない。


そして残念ながら、
実生活というものと背中合わせで、
一介のサラリーマンにとっては、
負傷した911を一から復帰させて乗るというのは、
資金的にも精神的にもかなりタフな作業…


絶対に破たんしないクルマを選ぶこと、
イコール絶対に破たんしない人生を選ぶこと、
と改めて感じる今日この頃。
クルマ選びは人生選びそのものなのかもしれない。

地震や災害などを考えると、
家選びも人生選びなのかもしれない。
高台であれば浸水しないし、
低層階であれば崩れることはない。
人は恐怖や災難から逃れるためにより確かなものを選ぶ。

言い方に語弊があるかもしれないが、
「これを機に」空冷ポルシェはやめる、
というのが普通に考えるとベターであろう。

ベストな人生ではなく、
ベターな人生で良ければの話だが…