動き始めるまでの間

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クルマが動き始めるまでの挙動の話。

動き始めるまでの、
動きって何言ってんの?
って感じだがこの「間」は確実に存在する。

クルマが動き始める瞬間を100として、
アクセルペダルを踏み始めた瞬間を1とすると、
1→100までの間にクルマが動こうとする、
挙動の溜め時間/準備期間は存在する。

この準備期間というのは、
スロットルが開いてエンジンが燃焼し始める時間、
その動力がディファレンシャルに送られる時間、
その動力がサスペンションに送られる時間、
その動力がブッシュに送られる時間、
そして実際のクルマの動き出し…

時間にして1秒以下のホント瞬間の話なのだが、
この「伝達」に絶妙に拘って作られているクルマは、
本当に乗っていて気持ちが良い。


スーパースポーツは概ね、
この時間が短くなるように、
全体的にスパッと快活に動くような作り。

一方高級メーカーのフラッグシップは、
この時間が比較的膨よかになるように、
全体的にゆったりと豊かに動くような作り。

実はC43の一番の魅力って、
この「動き出し」の上質感ではないか?
とここ最近C63Sにも乗って気づき始めた。

やっぱりC63Sは、
可変マウント等を搭載しているが、
全般的にパキパキピキピキした挙動を披露する。

一方でC43は、
メルセデスの出汁をベースに作られ、
AMGスパイスでまとめられているので、
低速域はいわゆるメルセデスで、
高出力/高速領域はAMGという2つの顔を披露する。

ある意味で、
C43はジキルとハイドが共存が成立しているが、
C63Sはジキルとジキルで趣はC43とは全く別、
そんな感じがした。

色んな動力性能の寸評記事を見るが、
C43の一番の魅力は、
動き始めまでの「間と挙動」の上質感、
それはメルセデスとAMGの混血故に成立した産物で、
車両開発責任者もきっと拘ったポイントであっただろう。