空冷的な最新タイヤ考

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ここで一旦過去比較も含めてまとめておく。

ストリート〜峠〜サーキットと、
幅広いユースの中で、
いわゆる近代ラジアルタイヤを、
20年以上前のクルマ空冷993に装着して、
それなりに走った際の雑感。

対象は3メーカー/3銘柄。
最後は今後の展開も含めて。


【横浜タイヤ】
ADVAN NEOVA AD08R/2013年

タイヤを潰してからグリップが発生するまでの、
距離感と時間感が近いと感じたタイヤ。
3種類の中では円の大きさが小さくギュッと感じられ、
ドライバーに掴みやすさをフィードバックしてくれる。
グリップが引き出し易い設計。
ただトレッドが半分程度に減ってくると、
途端に街中レベルでもフィールが激落ちするので、
実際に使えるタイヤライフは短いのか。
値段はぼちぼち。


【ブリヂストン】
POTENZA RE-71R/2015年

履き替えた瞬間に、
ワングレード車格が上がったかのような安定感。
路面「下方向」に向かう力を感じるようで、
特に高速道路の直進性が良くなった。
円そのものが大きく感じられ、
タイヤを潰さない通常の転がり時でも、
タイヤそのものがグリップしているのが分かる。
グリップパワーは過去のラジアルで最強。
硬いウォールで面を積極的に潰していくイメージ。
ただ摩耗スピードも驚く程に早く、
食い付きはするが消費もこれまた早い。
値段はそれなり。
当時のインプレはこちら。


【ダンロップ】
DIREZZA ZⅢ/2017年

転がりが最も「スムーズ」で、
特段タイヤそのものを意識させられることもなく、
どんなシーンでも卒なくバランスよくこなす。
特徴が無いような書き方に見えるかもしれ無いが、
グリップ特性も素直で、
入力した荷重に対して適正に発生して、
限界付近でもその情報はフラット。
NA空冷ポルシェの馬力と車重にピンが合っている。
値段は比較的安い。
当時のインプレはこちら。



どう言った結論になるのか…


空冷ポルシェに履かせる前提で言えば、
グリップ、コスト、ライフの、
3要素がバランス良くあるのは、
間違いなく「DIREZZA ZⅢ」だろう。
しかも誰が試してもきっと好感触。
(唯一XL規格では無いが全く気にする必要なし!)
(ターボはもしかすると馬力と重量のそれで違うかも…)


ただ個人的には、
もう少し味付けというか、
クドいタイヤ特性が好きなので、
ここ2セットは71Rをセレクトしている。
(いわゆる「フィール」という4要素目だろうか?)

荷重をかけない状態でもグリップする71Rは、
ただ転がっているだけという感じではなく、
セーフティーネットのような機能も果たしており、
空冷ポルシェのような古いクルマには、
ある種向いていると感じる。

ただ3セット連続で71Rの予定はなく、
次のタイヤセレクトの思案を始めたところ。
(ここは一旦過去使用のタイヤに戻る、は、なしで)


【横浜タイヤ】ADVAN A052/2016年
最近価格改訂で以前より少し安くなったとか。
引き続き浅溝仕様でタイヤライフが気になる所…

【TOYO TIRE】PROXES R888R/2016年
実はコスト&グリップ最強の急先鋒だったが、
Sタイヤ特性で冷間時のグリップが皆無らしい、
これからの季節で箱根を走るには厳しいか…
(加えてフロントのサイズ適合が若干微妙…)

【KUMHO TIRE】ECSTA V720
耐摩耗とグリップの評判がいい、
どっちかっていうとサーキット志向のタイヤなのか。


一見すると全く違いがなさそうな黒い物体を、
こうやって取っ替え引っ替え味わって咀嚼して、
自分の走行スタイルやフィールに合わせて、
セレクトしていくのは本当に面白い。