ベスト911はきっとある

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実は7世代目を迎えたポルシェ911の系譜。

964年から始まった歴史は、
2015年の今年で51年を迎えた。
1つの車輛モデルの歴史としては非常に長い。

我が青銀ポルは空冷最終モデル993ということなので、
系譜の中では4代目と中間的立ち位置となる。
モデル系譜では凡そ30年目あたりでの生まれで、
いまや生誕20年選手でいわゆる中堅だ。

911選びは数ある既製服の中から、
自分がオーダーしたかのような、
「あたかもオーダースーツ」のようなモデルを、
見付け出そうという話。


この7世代を今どのように考えるか。
色々な視点で考えてみた。


まずはリアルな中古車視点。

7代目:991⇒新古車ゾーン、価格帯は全般として1000万↑、991後期型の動向に注目

6代目:997⇒タマ数豊富ゾーン、中古車で最も旬なモデル、ターボも前期なら1000万↓突入

5代目:996⇒そろそろ叩き売り終了で上げ潮か、のカレラやMTなどのいわゆる侍モデルが逆プレミア化

4代目:993⇒カレラでさえもASK表示に突入、とりわけMTのタマ数が少ない、ワイドボディの4モデルなどは一見の価値あり

3代目:964ターボモデルはもはや検索上でも片手程度に、上物のTIPを今のうちに買っておくのも手か

2代目:930⇒ほぼ全てがASKで見えない、2コイチや3コイチなども混在していてプロ同伴でないと購入は危険水域に

1代目:901⇒市場には基本流通せず、知り合いやコニュニティー間での取引、人が興味本位ではまず取得不可


予算にもよるし、
走り方にもよるが、
やはり個人的には、
今が旬の最後と思しきモデルは初代水冷996カレラのMTだろうか。
空冷時代を感じさせるクルマを支配下に置く気持ちよさと、
今になってみればかなりナローなボディスタイルは、
未来永劫現われないはずだ。
ちなみに996と言えどMTを探すのは難しくなっている。


次に各モデルのイメージ。

7代目:991⇒ブルジョワ、基本走らない、PDK、並行、デカい、ラッピングもいる、別次元の動き、GT3の無双ぶり、品行方正

6代目:997⇒乗り始め多い、スペチアーレ系は今全盛期で大暴れ、MT搭載GT3の今後の更なるプレミア化

5代目:996⇒意外と長年愛用者がいる、たまにあのノーマルルックのシルバーで怒涛の走りをする人がいる驚き

4代目:993⇒玄人、水冷経験者が多い、定番チューンがあまりない、カラーバリエががあまり偏ってない、やっと人気出てきた

3代目:964⇒玄人、基本的にカスタイマイズ好奇心が高い、コミュニティが発達している、出所不明車が多い、王道の空冷

2代目:930⇒プロ、キレイに適度に走っている、ポルシェ道を知っている、10年選手、ボディや塗装の出来が意外とタフ

1代目:901⇒達人、走る人は走っちゃう、50より上の人が多い、殆どの人がもう1台ポルシェを所有している

ルックスと所有欲だけなら964ターボモデルだが、
実際の走りを考えると993カレラ2がやはり安牌だったと改めて実感。

峠のアンジュレーションや不正路面を考えると、
リアに許容力のあるマルチリンクが現実的。
タペット問題からも解放されメンテレス、
電装周りの精度なども従来より安心感がある。
何よりのカレラということで、
ソリッドな走りを体感出来るのは後々大きい。
ドアもバチン音はかなりイイ具合に響くモデル。


見た目、
色、
資産価値、
使い方、
走り方、
その時々の市場状況、
その個体の車輛状況、
色、
など鑑みると、
希望の911を見付けるのは、
古ければ古い程難易度が上がっていくのは明らか。

まずは、
水冷か空冷か、
次にMTかATか、
ここまでで在庫状況を一度眺めて、
その後に予算と冷静に相談といったところだろうか。
まずは何が欲しいのかが大事。

この2条件は少なくとも、
後にも先にも譲れない状況と言えるだろう。
スタートラインをしっかり踏み出せば末永いポルシェライフとなるはずだ。
ここを適当に通過しようとすると後々辛くなるはず。
水冷は空冷以上にラインナップが多岐に渡っているので慎重さが求められる。


また下記モデルは一度で良いから、
実車を見る、
もしくは試乗や同乗を経験しておきたい、
もしくは今後していきたいモデル。

73カレラ、
930ターボ
964ターボRS
993ターボRSGT2
996ターボ、GT3
997ターボ、GT3
991ターボ、GT3

どの世代に於いても、
いわゆるメートル原器のような、
自分の基準点になるようなモデルを、
カラダの中に浸み込ませておきたい。

少なくとも、
カレラ、ターボ、GT3系というのは、
各世代に共通してあるモデルなので、
ここら辺は機会があれば積極的に出会っておく必要がある。


ベンツ、BMW、アウディなどを見回しても、
半世紀も前のクルマが未だに注目されていたり、
いわゆるコミュニティや中古車市場を形成しているのは、
非常に珍しいケースである。

改めて、
ポルシェというプロダクトメーカーのモノ造りに敬服するのと同時に、
2015年現在に於いてもある意味で通用するポテンシャルを有するところに、
多くの人が魅了されるワケを感じざるを得ない。

これ故に、
ポルシェ911選びは至難を極めるが、
裏を返せばだからこそ911選びは奥が深く楽しいと言える。

モデルレンジが広くて時間軸も深いからこそ、
じっくり腰を据えて自分の適正モデルを熟考すれば、
オーダースーツのようなこの上ない着心地が得られるはずだ。

正しくは、
吊るしのスーツのバリエーションがあまりにも豊富なので、
慎重に慎重にモデルをセレクトさえすれば、
「あたかも」オーダースーツのような着心地になる、
ということである。