もはや街中は戦場

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取り沙汰されるクルマ関連の事故。

事故は時代によっても、
多少その類は異なっている。

2000年以前であれば飲酒による事故。

その少し前だとシートベルト非装着による事故。

そしてこの2020年を目前、
長寿大国日本は高齢者ドライバーによる事故が急増。

あまりニュースにはなっていないが、
いわゆるレンタカー需要の急増で、
「わ」ナンバー車両の事故も見逃せない。


このような外部要因というのは、
いつの時代でも常に何らかある訳で、
何かが起こればそれが規制強化され、
やがては淘汰され、
また新しい何かが原因で事故が起きる、
これの繰り返し。

でも外部要因だけではなく。
クルマそのものの「内部要因」的な部分が個人的には、
近年の事故のキッカケになっていると感じている。

それは「クルマそのものの便利化」の「行き過ぎ」。


最近のクルマは、
メーカーのマーケティング行為の「行き過ぎ」で、
なるべくなるべくドライバーやオーナーに、
「クルマ」や「運転」を意識させないクルマそのものの造り、
さらには質感を前面に押し出している。

これが事故の最も大きな原因だ。


もっと端的に言うと、
操作が簡易化、簡略化されたことによって、
ドライバーは複雑作業ではなく単純作業になり、
ちょっとしたリラックスモード「平和ボケ」状態にある。

やはりより多くの人にクルマを買って貰うには、
「毎日、使い易くて、簡単で、快適なクルマ」を、
メーカーは最大目標に設定するだろう。

だけどこれが、
ある種の新しい事故のキッカケや発端を作り出していること、
メーカーは十二分に分かっているはずだ。


例えばこれ。

「車両の小型化」
特に軽自動車が世の中で市民権を得たことも、
これまた非常に危険。

クルマが小型化すると、
どうしてもそのドライブは荒くなりがちだ。

もはや言わなくても想像できると思うが、
同じ狭い道幅の道を、
大柄のベンツSクラスで通る時と、
黄色ナンバーの軽自動車で通る時、
どちらの方が慎重に速度を低く走るのだろうか?

まず、
正解のあるべき答えは「同じ速度」である。
クルマのガタイの大小で速度は左右されてはいけない。

でもだ、
実際は後者の軽自動車の方が、
道幅に対して余裕があり、
結果としてドライバーは速度を出しがちだろう。
正しくは速度を出し易い。


昨今の公道には、
「売れるため」「買って貰うため」に作られたクルマが有象無象走っており、
街中はかなり危険な状態にどこもかしこもあると言っていい。

おまけに、
スマホの普及とながら運転も、
外部要因として加わってきているのも忘れてはならない。


もう少し、
見切りが悪くて、
ステアリングも重くて、
ドライバーを「集中させる」みたいな工夫が、
クルマ造りには必要な気がしてならない。


便利と危険は思いのほか背中合わせ。