クルマの売り方は変わる

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ここ数年のシビックはシビックではなく、
もはやスポーツカーでもなく、
会話にも出てこなかったというのがリアルな話。
要するに走っていないのである。

NEWシビックタイプR
これが今回のモーターショーで一番気になったクルマであり、
一番リアリティを感じられるクルマだった。

限定750台のセールス。
とりあえず即完売だろう。
しかも一次受付窓口が全てWEBという…

ネットを使えない人や、
ホンダのHPを見れない人は、
そもそも買ってくれなくてOKという潔さは、
今の時代の流れなのだろうか、
ディーラー窓口での応募は受け付けないという。
HP覗きに来てくれるようなモチベーション層に買って欲しいと。

それにしても750台限定で、
428万スタートの価格設定はイイ。
ここから何らかのオプション盛り付けが始まったとしても、
破天荒なプライスタグには決してならない。
しかもどうやらほぼ全ての装備が最初から組みつけられている模様。
500万とかでも十二分に完売するだろう。

モーターショーで見た限りでは、
そのエクステリアの細部はかなり、
攻め込んだ造り込みとなっていたのも目を引いた。
リアのディフューザーなども細部は凝った造りをしていた。
色設定も2色というところも潔く好感が持てる。

正直にコレは欲しいし買える!
とリアルに思えるところがこのタイプRのいい所だ。
クルマ好きであれば誰もが精一杯ジャンプすれば手が届く。


自動車のセールスや生産も、
今後は変わっていくのだろうか。
WEBで一次申し込みがあって、
2次的にディーラーへ足を運び具体的に商談、
成立すれば正式にオーダーをかけて生産という流れ。

極めて自動車メーカーの方も、
リスクや負担が少なく、
ユーザーが多少待ちさえすれば、
希望のクルマが手に入るのだとすれば、
こういうクルマの売り方というのはスタンダードになってくるだろう。

310馬力、
トルク40.8キロ、
電子制御機能付タンパー、
ブレンボブレーキ
LSD、
色々込み込みでアンダー500万で、
このクルマが手に入るというには本当にお買い得過ぎる。

車重は1380キロと何とか何とか言い訳してギリギリセーフの範囲に収めてきた。
トルクが40キロもあるクルマであればさほど問題はなさそうだが、
時は経ちいつの間にか低速域インフィールドのシビックというより、
中速域からそれ以上の速度領域を見据えた仕様になってきた感が強い。


ただどうしても気になったのは、
いわゆる腰高に感じられたデザインと、
EK9の頃を頂点とした、
いわゆる小ぶりなシビックっぷりが、
見えなくなってしまったことだ。

どうしてもこのセダンタイプのボディスタイルを見ると、
少し前のインテグラDC5の出たての頃を彷彿とさせられる。
もうDC2やEG6時代のような、
ペタンとしたボディに、
カリッカリのNAエンジンを搭載したホンダというのは、
出てこないのだろうか。

まるでドコかで聞いたような話で、
空冷ポルシェのような話だ。


このNEWシビックタイプR
間違いなく首都高で鬼速と容易に推測され、
あのノンターボFF車のカミソリのような突っ込み、
思い出すだけで何だかゾッとするようなコーナーリング…


全車MTのみ設定、
というところに、
ホンダのしなやかな意志の強さと、
このクルマをどのような層に使って欲しいか、
という強いメッセージ性を感じられた。
素晴らしい自動車メーカーである。

是非サーキットで公道で爆走するのを間近で見たい。

いわゆるモータースポーツや、
ドライビングプレジャー的なものを味わうのならば、
ケイマンGT4の1000万コースより、
シビックタイプR500万コースの方が幸せ度は随分と高いかもしれない。