中古ポルシェ品定め

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ポルシェの味わい方はピンキリだ、
出来ればピンの方を味わいたいわけだが、
実際そうもいかないので中古相場を虎視眈々と見て、
ポルシェ相場の推移を見るのはなかなか面白い。

キリの方がむしろポルシェらしさを荒々しく手短に味わえるかもしれない。
そんな話である。

いくつかのパターンに分けてシュミレーション。


【200万↓コース】
986
10万キロ半ばの初期型ボクスター、
幌の状態のみ心配だが、
エアロやマフラーやホイールを乗る前に一気に仕立ててボーイズレーサー風に。
987などよりよっぽど軽快に機敏に動く、
そして何よりもコンパクトなボディの取り回しに感動を覚える。

このクラスはもうシルビアとかロードスターばりに乗っていくタイミングを十二分に迎えている、
中古車屋の隅でホコリをかぶせたままではかわいそうだ、
もう一度お勤めしてもらおう。
200万以下でポルシェに乗れる、
という事実が世の中的には異様なレベルで知られていない気がする。



【400万↓コース】
996
インタミ対策済の10万キロ弱をMTでまたがる。
空冷由来の車輛の軽さを感じらえる996で前時代的なポルシェを体感。
の状態を楽しむもよし、
足回りなどとブッシュ類を刷新して乗るだけで、
寝ぼけた997などをカモれるポテンシャルの持ち主。

フロントの目付きや経年劣化したモール類と、
997クラスと比べると明らかに見劣りする内装に気を奪われがちだが、
ひとたび試乗してみるとソリッドかつ前近代的な乗り味に驚くはず。
最近狂ったように走る996を見るとワクワク感が止まらない。



【800万↓コース】
このあたりから色々と考えがブレ始めるのがポルシェゾーン。
もしかしたら新車ボクスターがオプション少なめで乗れるのでは、
と希望を持ち始めたりするのもこのゾーン近辺から。
そんな場合はディーラーで試乗してしまえば新車ボクスターでイチコロなのだが…
人によってはMやAMGもチラつくのがこのゾーンの特徴。

2015年10月現在だとこのゾーンの相場は正直ヨミづらい。
個人的な相場感だとこのあたりだろうか。
本命→993C(TIP)
大穴→964C(MT)
対抗→997CS(MT)

実際オークションを800万以下で覗いてみると、
こんなラインナップが見られる。

997T(MT) 795万
996GT2(MT) 790万
997CS(PDK) 780万
997T(TIP) 750万
997C(MT)720万

オークション価格なので、
中間マージンや店頭マージンが乗っかっていないので、
やや相場感としては安目だがそれにしても夢がある。

クルマは減価償却をしていくものなので、
ある程度の費用対効果というか、
資産価値維持というのは意識出来るとステキなポルシェライフが過ごせる。
なのでモデルセレクト等には最新の注意を払いたい。

もちろん空冷モデルを手に入れることが出来れば、
それこそかなりの投機物件となることは間違いないが、
現状既に高騰してしまっているのと、
市場に出ている適度な価格の車両の中には、
寄せ集めで作られたニコイチなどの車輛が数多く潜伏していることも付け加えておきたい。
購入は絶対にプロ同伴を推奨。


800万もの投資と考えると、
上記水冷各車のラインナップだと996GT2が役モノとしては最上級、
リセールスの際にも車輛のタマ数が少ないのでそうそう手痛い目には合わないだろう。
しかなしがらクローズドコースでもこのクルマのポテンシャルを引き出すのは難しく、
いわゆる911を味わうにはかなり硬い昆布をしゃぶらされることになり、
結果的には楽しくなくてそう長くは持てないと推測される。
もちろん当初は2000数百万したクルマだ。

997Tも役モノカーではあるものの、
前期型は相場的にかなり崩れてきているのが現状。
997TであればTIPではなくPDKでないと色々と厳しい。
996TであればPDKモデルは存在しないのでこの問題は意外と関係ない。
これも当初は2000数百万というプライスタグを付けていたクルマだ。

年式や走行距離や個体の状況、
あとは何より使い方次第なのだが、
安牌はやはり997C(MT)720万であると信じている。

変速機がマニュアルということと、
996世代から997世代でエクステリアとインテリアが劇的に変わっており、
世の中的にはここは隔世の感が強く近代的。

また何よりもクルマを操るということに関しては、
2駆のRRということでポルシェ本来の近代的な味わいを、
余すことなくかつ安全に享受出来るという点ではこの上ないはずだ。

相場の中ではいわゆる不人気車というのがある、
モデル、駆動方式、カラー、オプション、年式、
これらの各ネガ条件を絶妙に避けつつ、
自分が欲しいというクルマに辿り着くのはなかなか実際は難しい。

特にポルシェの中古相場のボリュームゾーンは、
500-1000万のゾーンなので、
その判断はあまり軽軽に出来るものでもなく、
特に911はモデル選択肢も近年爆発的に増えているので、
なおさら選びづらい環境にある。

ちなみに日本のポルシェディーラーに於ける、
MT:ATの比率は既に8:2以下になっている。
つまりは中古車相場に於いてもMTの希少価値というのは、
10年前とは比べものにならないほど上がってきているというのが現状で、
認定中古車を見に行ってもその店舗に1台もMTが存在しないのも今ではザラとなっている。