最新のメルセデスE400を駆る

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結論から言おう、
「最新のクルマってのは、無慈悲な程に速い…」

簡単にスペックから…
メルセデスベンツE400 エクスクルーシブ 4MATIC
3.5リッターツインターボで、
馬力は333PS、
トルクは48キロ、
価格は1000万弱。

まずもって、
ビジュアルの所感は「デカい」、
S204のCワゴンと比べると一回りは優にデカイ。

それもそのはず、
W221時代のSクラスに図体の大きさは、
かなり肉薄している。


今回は走行性能をインプレ、
次回はそのアピアランスとしておく。

動力性能は、
速いか遅いかと言われれば間違いなく「速い」、
だが一部の雑誌に書かれているようなAMGライクな?
情熱的な部分は感じられなかったとまずは釘をさしておく。

CPU制御で、
コンフォート、スポーツ、スポーツプラスと、
大まかに3段階でエンジンと脚を制御するのは、
最近のクルマではベターな可変システム。

この3段階の制御はある意味で、
この1台のクルマに、
まったく違う2つの顔を与えることに成功している。


コンフォートはまさに、
Sクラスの乗り味を体現していると言い切って良いだろう、
その堂々とした車体と、
余裕のあるツインターボ加給によって、
街中では低回転域で寝ているかのような静かさ、
そして少し踏み込めば、
半拍おいて太く溢れんばかりのトルク加速を見せる。

一方、
スポーツからスポーツプラスにすると、
エンジンのピックアップ、
高回転域での回転維持、
そしてサスペンションのタイトチューンが施され、
車重2トンの巨体は、
途端に「端的に」「無機質に」「冷酷に」動きまくる。

スポーツプラスモードは確かに速いが、
エンジン回転数のトルクゾーン付近でのスタンバイ、
は「速そう」に錯覚させるような、
ピックアップ重視の所詮CPUチューンだし、
足回りの締め上げも決して味わい深いものでは無い。

どれだけ速いかと言えば、
「これはもしかすると991に乗ってても、やられるかも…」
と思うようなスタビリティに溢れた怒涛の動力性能だ。

恐ろしいと感じたのは、
しっかり荷重移動しなくても速くて、
「基本的なディメンション内で、その内側で、動いている」
という印象。

ブレーキングからハンドルを切って、
コーナリングを開始しようとしても、
うまく荷重が前輪や片輪に乗り切らないきらいがあり、
種種の電子制御でそうならないよう、
クルマを取り巻くファイアウォールの高さは圧巻。

セーフティーレベルが高いゆえ、
湾●線で458イタリアと高速コーナーでお手合わせ願ったが、
こちらの方が明らかに手に汗を握らずに、
クールにクリア出来た感があった。


現行のEクラスは明らかに巡洋艦でありながら、
上位モデルのE400は重巡洋艦、
極めて旗艦のSクラスに近い乗り味を披露する。

ただ1つ言えるのは、
あり余る車重のせいで、
どうしても左右方向への振り返しに弱く、
激しく動かすとひたすらセーフティーが入り鬱陶しい、
これをオフにしてしまえば少しは改善されるのだろうか。

また全般を通して車重を起因とする、
ブレーキング性能の不足感は否めない。

2●●キロオーバーからの制動は、
明らかに図体の質量感に負けており、
より強固なキャリパーやパッドが欲しいところ。