空冷ポルシェを取り巻く今後

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2017年夏、
993のミッション車は中古で700万〜スタート。

相場観としては、
1年前とそう変わっていないように思えるが、
明らかタマ数は減ってきている。

特に役物と言われる、
4S以降のモデルは、
明らかに国外逃亡を続けている。

元々少ないターボSは、
目視できる限り国内市場では既に片手位、
RSに関してはもはや見掛けることすらなくなってしまった。
GT2はもはや全国の誰が所有しているのか、
ほとんど業界関係者内でトラッキングされているという状況。

ちなみにここ1年ほど、
色々な方からポルシェ購入の相談を受けたが、
いずれも空冷ポルシェを最終的に案内するには至らず、
いずれも水冷ポルシェのチョイスとなった。
(個人的には空冷に強制的に乗せてしまいたかったが…)


やはり昨今の空冷ポルシェ市場、
実勢価格と車両の実質的価値にかなりの乖離があるように感じる。

仮にトータルで400万の場合。

991はまだ随分と遠いが、
997は実は結構イケるタマが、
前期のTIPなどでゴロゴロあるのだ。

981もまだ届かないが、
987PDKなどは、
十分射程圏内に入ってきている。

996に至っては、
もはや純正の姿を維持している車両も少なくなってきたが、
うまくやれば最初から4Sなんていう、
当初2000万弱もしたモデルが手に入れられる。


そんな中、
特に「初めてのポルシェ」という人に、
特別好きでもない場合を除き、
空冷ポルシェを案内するのは、
少々心が苦しい。

パッと見をカワイイ!
とか思えたりすれば別だが、
最近のポルシェしか知らない人からすれば
インテリアを覗けば愕然とするだろう。

剛性のある987ボクスターを試乗した後に、
ノーマルのままの空冷など乗ってみると、
各部の操作感や挙動に、
曖昧さとダルさを感じる場合が大半ではなかろうか。


では400万で、
一体どんな空冷がポルシェが買えるの?
という最初に話戻りたい。

993964だとC2のTIP、
930だとMT。

パッと見はここにきて930の方が一周回って、
手がきっちり入っている車両が多く、
何だかこっちの方にお得感を感じしまう瞬間もあるが…
(いや、でも964930別物と考えた方が無難…)

さらに、
カラーだったり、
モデルだったり、
サンルーフの有無だったり、
はたまたミッションなのかどうかだったり、
内装のカラーまで言い出したとすると、
もはや希望のモデルは見つけられないが実状。

仮に諸条件が多少ブレていたとしても、
700万の993MTは正直高過ぎると思うが、
そこに自分なりの価値を見いだせるのなら、
もちろん「即買い」だろう。

この先、
自分が欲しいとする空冷ポルシェを手に入れるなら、
もはや「思いの強さ」と「粘り」のバランス。

こだわりをどこまで突き詰めていくか、
いつまで時間をかけて探し続けるか、
このバランス感覚が求められる。


ただ一つの言えることは、
水冷ポルシェを乗ってきた多くの人々が、
空冷ポルシェへの先祖還りを未だに繰り返している、
という事実。

相対的な希少価値そのものの価格というよりは、
クルマを操る面白さが、
絶対的な+αの付加価値として乗っかっている、
という風に捉えた方がいっそ買いやすいかもしれない。