トラクションの鬼度合いを増すLSD

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荷重をかけてタイヤよじることが出来たら、
LSD入れてみたら、
という話になって、
トントン拍子で…

OS技研LSDTCD」を導入。

写真は、
左がノーマルのオープンデフで、
右が今回のTCDだ。
(それにしても20数年前のパーツとは思えない綺麗さ…)


TCDは通常のLSDより、
コスト的には10万程高いが、
LSD内部のギヤ各部が常時オイルに満たされており、
ロックするまでのアプローチがスムーズ、
というのが特徴。
(イニシャルトルクも画一ワンパターン設定)

街中を不自由なく乗れて、
サーキットなどに行った際には、
100%ロックするという、
日常走行とサーキット走行を両立させた、
美味しい部類のパーツである、
故に通常のLSDよりややお高め。


RRポルシェのLSDインプレッション
実際に探してみると、
世の中には少なめな印象、
これは一筆残しておく必要がありそうだ。

ちなみに、
そもそも911へのLSD装着率は随分と低いらしく、
確かに周りでもLSD装着車は少ない。
サーキットでも要る要らない派の両方を見かける…)


「装着したかどうか分からない!」
なんていうドコかで聞いたかのような、
商品紹介コメントだったが、
実際乗ってみてどうか…

今回は街乗り〜峠レベルのインプレッションだ。


いつものようにエンジン始動、
まぁもちろんこの段階では何も違いはない。

これまたいつもように、
シフトを1速に投げ込むと、
ぬっ???
随分としなやかに上品に吸い込まれるじゃないか?
ミッションオイルが新品に交換されたからか…
(蛇足中の蛇足だがミッションとデフのオイルは共通)
(オイルがそんなに劣化していたかと少しショックを…)


ショップと道路の境界の段差を、
フロントバンパーの接触を気にしながら、
するすると斜めに乗り込んでみると…!!!

早速以前と違う挙動を感じる、
段差を乗り越える際に、
「左右のタイヤが独立にして別々の地面を蹴っている」
そんな感じを伝えてくる、
これが機械式LSDの動きか!


1つ目の信号を左折する時、
惰性速度で進入してステアリングをそのまま切ると、
いつもよりクルマが曲がっていかない…!!!

LSD装着車によく聞く、
「これがいわゆる、少し曲がりにくくなる」
の挙動ということか。
でも10-15%増し位でステアリングを切り足せば、
何ということはなく用は足りる。
(つまり低速域でも、内輪が路面を掴んでいるということ)


高速のインターへ向かう途中、
前方との車間距離が近くなった時に、
ふと気づく???
「エンブレが街乗りレベルでも、以前よりはっきり効いている」
リアのトラクションが向上しているため、
エンブレにも鋭さが垣間見れる。


高速の入り口が見え、
左に曲がる、
そこそこ左に曲がる下りコーナー、
右フロントタイヤに荷重を寄せ気味で進入開始。

前半はいつもと変わらないが、
コーナー中盤以降で、
「クルマが自然と、クックッと内側に向き始める!」
後輪のトラクションによって前に押し出されていくような、
そんな感じのコーナーリング、
ちなみに決して怖い感じの挙動ではない。

なぜなら、
以前より常時しっかりとリアが路面を掴み、
トラクションを感じられるからだ。
TCDは効きが、ジワリとくるのを特徴としている)
(グリップの限界を超えない範囲でのコントロールがマルヒツ)


驚くのは直後のコーナー脱出時、
ステアリングをゆっくり戻しつつ、
ゆっくりアクセルを押し込むと、
今までであれば「一瞬のタメ」というか、
「一瞬のトラクションの逃げ」みたいなのがあったが、
LSDの効果で、
「前方方向へのトラクションが、すぐさま開始される!」
そんな脱出姿勢を披露した。
(ここがLSD装着で一番の強みだろう)


高速に入ると、
噂通り直進性のスタビリティが高くなっており、
いわゆるリアがフラれる感じは減り、
不思議とフロントがリフトする感触も、
以前より減ったような印象を受けた。

あと明らかに、
加速性能が変わっていると思われ、
特に●50〜2●0までの中間加速の伸びは、
以前とは比べモノにならないスムーズさを見せた。
(加速性能の伸びは、RSクラッチの時のような感触)


ヤマを軽く登ってみると、
登りのトラクション性能が格段に変化していて、
登り方向の加速が断トツに良くなっていて、
トラクションの鬼と言われるRRでも、
LSDを装着することで、
さらに鬼度合いが増すという事実が…


最後に、
LSD導入により、
「以前より駐車しにくくなった」
などとも聞くが、
TCD特有なのか極低速域であっても、
曲がりにくいという感じは、
本当に極僅かなレベルでしかなく、
「LSDは入っていない」と言われれば、
信じてしまようなスムーズ差を保持している。



慣らしと、
峠レベルなので何ともだが、
サーキットに持ち込んで、
思いっきり荷重をフロントに持っていき、
フロントグリップで曲がり始め、
抜けたリアトラクションをLSDで補いながら、
ストリートより早めに多めにアクセルを開けて、
ハイグリップタイヤの限界部分を探り探りしながら、
コーナーを脱出してみたい。

さぞかし、気持ちいいだろうな。

そしてLSDのキモは、
タイヤグリップの限界部分を、
うまい具合に感じ取れるかどうかで、
上手いこと使えたり、
上手いこと使えなかったりする所だろうか。


より一層アクセルコントロールが、
クルマを動かす動作の中心にきた、
そんな印象を受けた。