ゲンバラチューン

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記憶から消せない程に速かったクルマの話。

987Bに乗っていた頃、
関越で新潟から東京へ戻る時、
日中に●00キロオーバーで走行、
音楽を聴きながら片手で悠々と。

前と後ろは3:7の比率で見ているので、
後方の車輛状況というのは常に把握している。
ルームミラー越しに、
「なんと、追いついてくるクルマが1台…」
こちらよりも速い速度ということ、
しかも覆面などではない様子。

小さなルームミラーからの情報によると、
車体カラーはダークグレー、
そしてどんどん迫ってくる物体はかなり大きい、
なんとスポーツタイプではない、
よくよく右目を斜め上に凝らしてみると型遅れのカイエン…

少し引っ張って速度を上げてみると、
ある一定の距離を保って平然と付いてくるではないか、
この時ダッシュ力に関してはボクスターは正直負けているように感じた。
ハイウェイを長距離走ると感じるが、
やはり大排気量車の方が息が長くて深い走りや動きをする。

しばらくして走りっぷりにタダならぬオーラを感じたので、
ウィンカーを左に出しこのカイエンを一度パスさせてみることにした、
よっぽどのクレイジーがカイエンに鞭を打っているのか、
そう嘲笑おうかと思った。

グレーの巨体のカイエンは、
追い越し時にノーマルとは明らかに違う排気音を轟かせていくではないか、
しかも速い、
思わずハッとして抜き去っていくカイエンのテールに目をやった瞬間。

なんと、
普通のカイエンではなかった。
カイエンには付いていない2色で構成されたバッジがリアには貼り付いていた、
赤文字と黒文字のコンビネーションで、
「GEMBALLA」
今思えばその横か下の文字は「BITURBO」だったのだろうか。

何馬力出ていて、
どのような足回りだったのかは定かではないが、
少なくともカイエンという巨体とエアロで、
関越の下り坂をあの速度で旋回するのは並なレベルではない。
●00キロ巡航ボクスターを追いかけてくるレベルなのだから。
ホンモノのゲンバラチューンだとしたら本当にすごいのだろう。

その後もランデブーを楽しんだが、
さすがに左右に振ったスラローム走行などは苦手なようで、
ひたすら追い越し車線を重戦車のように突き進む走りのみを披露。
ここはさすがに胸をなでおろした。

恐るべしゲンバラチューン。
並ではないことはよく分かった。
ターボより格段にフットワークと車重が軽そうに、
かつ懐が深そうに見えたのが印象的だった。

思い出せる限りで、
目の前での動きがトラウマ的に焼き付いているクルマ達。

GTR(BNR32)@FSW
シビックタイプR(EK9)@東名
インテタイプR(DC5)@首都高
E55(W211)@東名
ゲンバラカイエン(957)@関越
C63(W204)@伊勢湾岸
カレラ(997)@箱根

よくよくみれば名車揃い。