993ターボS降臨

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20年前のスーパースポーツカーを、
夜の首都高と湾岸に繰り出してみた。

今回は993ターボSの話。

「ポルシェ ターボ」は、
いつの時代も911の最高峰であり、
フラッグシップであり、
その名に相応しいドライビングを提供し続けている、
まさにそのモデル毎の王者である。
RS系やGT3系とも趣は随分と異なる)


誰もが欲しいモデルであるが、
誰もが乗れるモデルでもなく、
まさしく羨望のモデルであり、
一度は所有したいモデル。

2017年現在でも、
「ポルシェと言えばターボ
というのは不敗神話のようにすり込まれているが、
昨今のカレラ系のターボ化により、
そのポジションニングは、
991モデル後期を境に少し変わってくるかもしれない。

そういった意味では、
993ターボというモデルは、
間違いなくその時代に於ける純粋「ターボ」であり、
また「ターボ×4駆」という点に於いて、
今に続くポルシェ ターボの源流とも言えるだろう。


991後期ターボから数えると、
1つ前は991前期、
2つ前は997、
3つ前は996、
4つ前が993
20年前にポルシェが送り出した、
最高峰ターボモデルは、
2017年現在に於いて、
どのような表情を見せるのか?

前置きはこの辺で…



場所は都内某ホテルの地下駐車場。

爆音の993C2が地下に潜り込むと、
既に993ターボSは静かにアイドルを始めていた。

しかしどうだろう?
格下のC2を威嚇するようなサウンドではなく、
比較的どっしりとした重々しい排気音を、
丁寧に刻み奏でている。
逆に恐怖を感じさせるほどの紳士的なサウンド、
純正サウンドなのに心地よい。


やはり、
最初に目がいくのは、
そのエアロアピアランス。
カレラ系よりほんの数センチファットな、
両リアサイドのフレアフェンダー。
いわゆるターボボティは、
カレラ系とは明らかに別物のオーラを放つ。
(何度見ても美しい写真のフェンダーライン…)

ターボ補器などの搭載と、
そのリアウイングの視覚的効果なのか、
CSや4Sが纏うターボボティとは、
明らかに違う波動というか圧があり、
改めて近くで見るとタダ者ではない…


果たして?
自分はターボSを駆れるのか?
GT2と同スペックエンジンでもあり…)


同じ型式とは言え、
緊張感と期待を胸に、
やや息を飲んでドアノブを自分の方に引き込み
いつもと同じカラーのいわゆる、
「青銀ポル」に身を投げ込んだ。
ドアの開閉の感触はC2と同じ。

コクピットに潜り込んでしまうと、
いつも通りの、
見慣れた景色が広がり不安は和らいだ、
インパネ周りは上級モデルらしくステッチが入る。

既にアイドルを開始しているので
インパネは純正色よろしくオレンジが灯っている。
不必要な後付けパーツは極力排除されており、
このあたりがよりホンモノ感を強めている。

ステアリングはMOMO、
シートはレカロのレザー、
ポジションはいつも通りに作れそうだ。
排気音は純正よろしくジェントルで、
ドライバーを不必要に煽ってこない。
走りに集中できそうだ。

油温、油圧も針が振れている。
いける。


純正のサイドミラーレンズは、
例のごとく曲率が高いので、
どうだと言わんばかりに張り出したフェンダーが、
いつもより余計に後方視界の邪魔するような気がする。
駐車場のチケットを機械に通すだけでも、
リアフェンダーが気になる。

いざ出発。

走行インプレッションは後編に。