「地域型」→「車種型」へ

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「クルマ遊び」は、
ひと昔前より、
ある意味でより、
楽しみ易くなったのではないか?

ネットで気になるワードを叩けば、
即座に欲しい情報が手に入る。

たぶんこのブログに辿り着いた人も、
「空冷ポルシェ ブログ」とかで検索してきた人、
きっと多いはずだ。


あの故障は?
あのパーツは?
あの中古車は?
調べればその場ですぐに分かり、
解決策や抜け道は、
20~30年前より格段の機動力を、
個々のオーナーが有している。
(下手すりゃプロより情報を持っている人さえいる)

それとともに、
いわゆる同じクルマに乗るオーナー同士の、
コミュニティ形成もまた、
ここ10年位で格段に進んだように感じる。


ひと昔前は、
生活圏のそのエリア、
つまりは「地元」の集団だったり、
C1湾岸や峠などの、
とある「スポット」に出没する集団で、
国産、外車、スポーツカーと、
様々な車種がごちゃ混ぜのコミュニティが形成され、
いわゆる「地域型」が多勢だった。


しかし最近になると、
その集団の傾向はやや変わってきて、
従来の「地域型」から、
車種毎に仲間が集団化する、
車種型」が台頭してきたように感じる。

ネットもしかりだが、
とりわけSNSの普及によって、
同じクルマを所有するオーナー同士が、
同じ記号によって繋がれるケースが増えている。

もちろんこの場合、
マイナー車のオーナーだと、
コミュニティを形成するのはなかなか難しいが、
繋がった時の喜びはヒトシオだ。


同じクルマ同士のコミュニティは、
まず情報が豊富であり、
解決策の選択肢が大幅に増え、
常に弱点も共通なので、
同じ目線とマインドで物事が考えられる。

そして何より、
同じクルマなだけあり、
同じような趣向のドライブであり、
同じような方向性のチューンであり、
同じような経済レベルや価値観を有しているのが、
ほぼ大半なので、
初対面でも話は基本的に早く、
馴染むまでの時間も早い。

最新のR35オーナーと、
旧車のEG6では、
出力も違うし、
走るステージも違うし、
メンテナンスのナーバスさも違い、
積極的な共通項は少ない。
(何よりも「オーナー像」が随分と異なるはず)

空冷ポルシェに目を移してみれば、
壊れそうなクルマを細々メンテしながら、
クルマと格闘しながら走るのが好きで、
大抵はポルシェを複数台乗り継いだりして、
ハッタリ系のイタリア車には負けない!
というマインドを持った猛者的なオーナーが多い。


ひと昔前だと、
「あっ、今同じクルマすれ違った!」とか、
「あの同じクルマ、いつもこの辺りで見かけるけど…」みたいな、
ちょっとしたコンタクトはあったが、
今は双方が繋がりを求めて、
SNSなどを使えば出会うこと出来るようになり、
「クルマ仲間の形成」は、
時代を経て形と、
その中身の感触は変わりつつあるように思う。
(90~00年代前半は間違いなく「地域型」だった)

「空冷ポルシェ」や「993」という記号で繋がると、
地域を超えて全国津々浦々、
年齢の枠も超えて老若男女の集団が、
やがてコミュニテイとなっていく。

それは、
学校のクラスメイトとも、
学校の部活のメンバーとも違う。

例えてみれば、
何のユカリもない面々が、
偶然に同じ記号を有した集団のようなものだ。

海外のツアーバスで、
同じ観光地に向かっている車内で、
前の人が自分の前にモノを落としたら、
いつもの通勤電車よりも、
なんだか平気でモノを拾って渡してあげられる、
平気で手を取り合える、
みたいな感覚だ。


ポルシェの中でも、
特に空冷ポルシェのオーナーは、
そこそこ数も多く、
ナロー930964993と、
各モデルとの縦方向の繋がりもあるので、
コニュニティ形成はややもするとし易い。
(ポルシェに限らず旧車がちょっとしたブームなのも納得)

もちろん1人で没頭するのもアリだが、
同じ仲間を見つけてドライブするもよし、
ただただ尽きぬ話をするもよし、
きっと今以上の楽しさに脳ミソがシビれるハズだ。

何でもかんでもシェアというのは好きではないが、
この楽しさは是非シェアして味わってみて欲しい。