リアルスポーツカーなポルシェ

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ラインアウトから20年が経った空冷ポルシェ、
今でもこうして世界中のファナティックを熱狂させるのは、
クルマという工業製品として、
確固たる理由がある。

それはポルシェが、
「リアルに走れる」という所にある。

例えば993と同年代の、
ディアブロ355は名車中の名車で、
空冷ポルシェと同様にその価値は、
もはや一般的なゾーンを超えた所にある。


一方でこれらのクルマ、
サーキットに持ち込んだり、
高速道路で少し追い込んでみたりするとどうだろう?

どうフラットに見たとしても、
この時代のイタリア勢は、
極めて「恐怖に満ちた」ライド感を披露する。

それは実際に、
「危ない」というサインの裏返しでもあり、
確かにサーキットで、
これらイタリア車をブン回している人は、
そう見かけるものではない。

そう、
この時代に限らずかもしれないが、
イタリア車は往々にして走らせることが、
なかなか難しいというのは事実。

もちろん、
あり余る資金があれば、
この手のクルマを改造してメンテして乗れるが、
ほとんどの人はそうもいかない。


ポルシェはその点、
実際の機動力に優れており、
前者のイタリア勢よりも、
メンテナンス面で優れており、
現実的に所有するという点では、
この上ないコスパぶりを未だに発揮している。
サーキット周回しても全く壊れる気配などない…)

エンジンサイズしかり、
ボディサイズしかり、
デザインしかり、
ドイツ製の工業製品が、
いかに実践的に考えられたものであるか痛感する。

ポルシェのモノづくりは、
ストリートに端を発して、
それがサーキットというゴールに、
向かっているというのが肌身を持って感じ取ることが出来る。
(むしろサーキット発⇒ストリート行き⇒サーキット帰り、が正しいか)

クルマ好きにも色々あるが、
クルマ好きの基本ベクトルが「走る」に向かっているとすると、
やはりその舞台はサーキットであることが多い。

クルマ好きは走り好きで、
走り好きはポルシェ好き、
という図式は案外ほとんどのユーザーに言える。

ポルシェというブランドが、
ただただ欲しくて、
という人は実はあまり見かけないのも事実。
(という人は案外ポルシェを降りるのが早かったりもする)

現代に於いても、
サーキットを走っても壊れず、
走る喜びを享受してくれる空冷ポルシェ。

クルマの価値は走ってナンボである。