メルセデスの味付け

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ポルシェは速度が上がるにつれ比例、
ベンツは速度が上がるにつれ反比例、
そんなイメージだ。

ベンツは150キロ以上から加速していくと、
「なにかがサーッとひいていくような…」
悪くいうと冷めてしまうような、
良く言えば冷静になれるような、
不思議な感覚に襲われる。

この感覚はポルシェとは真逆だ。

ポルシェは、
速度が上がれば、
ノイズやバイブも大きく、
エンジン音や排気音も大きくなり、
ドライバーを高揚させ刺激する。

これは、
ポルシェに乗ってるぜ」感を、
ドライバーに分かり易く伝達するための、
いわゆる味付けにあたる。
(と同時に恐怖感も増幅していく…)

ベンツはこの味付けが根本から異なる。

ノイズやバイブは全領域で徹底排除。
エンジン音も排気音も元々静粛だが、
そもそものキャビンの遮音性の高さで、
速度が上がっても風切り音も少ない。

つまり、
低速域の様子と、
高速域の様子に、
あまり変化がない、
ということに、
ドライバーは安心感を覚えるのだろう。
(なので正しくは反比例ということではない)

これがベンツの味付けなんだろう。


空冷ポルシェの、
ゴーカートに近いような乗り味から、
今風のベンツに乗り換えると、
同じクルマでもここまで味付けが違うのかと、
未だに新鮮な驚きを感じる。


こうなってくると気になるのは、
これがC63のワゴンだったら、
どういう風になるのか…
という危険な妄想だ。
(つまりは極めて「アブない」ことになるのだろう)