N指定か非N指定か

IMG_9102.jpg

先代のモデルラインナップでは、
グッドイヤーが純正採用だったが、
今回991後期、
982ボクスター/ケイマンに、
ヨコハマのアドバンスポーツが純正指定タイヤに選ばれた。

ポルシェと共同開発したモデルということで、
ポルシェ承認のN指定コード発給済モデルとなっている。

ヨコハマが初めてポルシェに選ばれたのは、
964時代のことで、
今回の純正採用は空冷ポルシェ乗りとしても嬉しい。


純正採用にアドバンスポーツは安牌だろう。
イメージとしては全体としてクール&ジェントル、
なタイヤというイメージ。

タテ方向の性能はしっかり固めで、
いわゆるハイパワー車の馬力もドンと受け止めて、
前へ進めるキャパを持っている。

排水性にも優れていて、
雨でも安心して走行も出来て、
対摩耗性能に関しても申し分ない。
あらゆるスペックが高次元でスマートにまとまっている。

ただ、
難点を言えば、
全体的にハードトーンながら、
ネオバのようなグニャとベタッとという乗り味は得にくく、
発熱するとグリップするというよりタレる感じ。

ヨコ方向の入力に対しては、
突っ張ってうまいことタイヤが反応してくれず、
斜めヨコ方向の入力は荷重が逃げていってしまうイメージ。
タテ方向が強いためか。


RRエンジンの911は歴代、
リアタイヤの荷重が大きくなる傾向にあり、
通常のタイヤ選択ではなく、
RR専用設計のN指定タイヤの方が安全・安心、
という定説・神話が古くからあるが、
これもいわゆる都市伝説の域に入りつつある。
(もちろんディーラーはN指定を推奨)

基本設計が古くさい一昔前のN指定モデルより、
最新鋭技術を駆使して開発された、
直近の非N指定のスポーツモデルの方が、
トレッド、ブロック、ショルダーなどあらゆる面で、
スペックが優れているという事実が、
ある一方では確実に存在している。
(ホイールとのマッチングも重要な要素となるとの説も)

今の水冷ポルシェに比べて、
車重がより軽い空冷ポルシェに於いては、
N指定の最新スポーツモデルをチョイスする傾向は、
より一層強く、
その効果も得られ易い。

昨今のタイヤテクノロジーの進化をみるに、
もはやMRレイアウトの、
ケイマン・ボクスターに於いては、
N指定タイヤを選ぶ理由は見当たらないだろう。