カレラのエアロチューン考

IMG_8105.jpg

空冷ポルシェのスタイリングは難しい。

スタイリングは基本的に、
何かを追い求めた「結果」であって、
スタイリングそのものを追い求めると、
めちゃくちゃな様相を呈する。

我が青銀ポルは、
このポリシーを忠実に体現しており、
余計なモノは一切ついていない。

本来993が持っている、
肢体の美しさを維持しながら、
走行性能に磨きをかけている。


一方で、
「スタイリングそのもの」を、
求めたくなるのもこれまた事実。
(TBKバンパーはまさにソレ)


911で言えば、
「羽根っこ」を付けたくなるのは、
定番中の定番で、
未だに悶々とすることがある。

ターボウイング、
ターボSウイング、
RSウイング、
GT2ウイング、
とラインナップは様々。

純正を模した社外品は数多く存在し、
ひょいと導入するだけであれば、
そんなに難しいことはない。
(それでも20諭吉近くはする…)


一方でこのウイング部分は、
911で言うエンジンの真上にあたり、
色々と弊害も発生しやすい箇所。

まず社外品にありがちなのは、
インナーの雨除けがうまく機能せず、
雨水がそのままエンジンルームに侵入し、
雨の日の外に放置出来なくなる、
なんていうこと。

またエンジン上部ということで、
絶えず熱にさらされるため、
耐熱の具合がイマイチで、
チリがズレはじめる、
なんていうことも。

社外ウイングは注意すべき点が多い。



純正ウイング導入だとしても、
注意すべき点がある。

RRゆえに、
リアトラクションが基本的には有効な中、
リアウイングだけを取り付けると、
ますますフロントが浮き気味になる、
という悪循環。

空冷ポルシェのエアロチューンは、
リアと同時にフロントも施すのが鉄則なので、
リア単体で考えるのは非常に危険。


リアとフロントの、
純正エアロを一気に調達すれば、
問題は一挙解決かと思われるが、
そうもいかないのが今回の話のキモ。

これは「カレラ」のみの問題。

そう、
何を隠そう、
これらのウイングキットを仮に導入しても、
カレラの「ナローボディ」に合わせると、
「イマイチしっくり来ない」という事実…

リアフェンダーがフレアしている、
カレラS以上のブリっとしたターボボディに、
各種リアウイングをアレンジすると、
ドシッと違和感なく溶け込むが、
ナローボディのプリッとしたカレラに合わせると、
ややアンバランス感が突如として醸し出される。
(やや大きなスーツを着ているかのような…)

それぐらい、
ポルシェの純正エアロは、
モデル毎に計算し尽くされた上での、
デザインということに改めて舌を巻く。

写真はカレラ2とカレラ4Sの、
ボディを並べて上から撮影した様子。
こう見るとその違いはよく分からないが、
実際の尻周りのボリュームは結構違う。


全体的にトラクションは欲しいが、
そのエアロチューンにはかなり慎重、
というのが現状だ。

そんな中、
カレラでやるならこんなエアロチューン!
というのを水面下で画策中なので、
ご期待頂きたい。