大蛇ではなく大舵

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マサミミーティング@富士スピードウェイに参戦してきた。

マサミとは、
そう、
影山正美選手のことである。
もはや説明の必要がないレジェンド…

今回は、
影山正美選手による、
同乗、逆同乗を織り交ぜたスクールプラン。

結果から言って、
非常に満足のいく内容で、
オススメ出来る。


場所は富士スピードウェイのP2、
参加台数は約20台、
車輌ラインナップは、
ガヤルド、GTR、991997996981
R32、Z35、M3、S15と様々、
ポルシェが多勢となったのはドライバーのカラーなのか。

我が青銀ポル993は、
最もクラシックなクルマとしての参戦となった。
女性の参加者が多いことと、
クルマのラインナップと仕様が、
イカツイというか、
スポーツ色濃い目というのが特徴。


午前は曇りのドライ、
午後は土砂降りのヘビーウェット、
という練習には抜群のコンディションだったが、
気温、湿度ともに高く、
レーシングスーツの中は終始滝汗…
(1日で2リットルの水を平然と飲み干す勢い)

タイヤの座学からスタート。
これが今までで聞いた色んな人の講義の中で随一分かり易かった。

印象的だったのは、
コーナ中盤には「大舵(だいだ)」と呼ばれる、
ハンドルを1周グルリと回しながら、
アクセルとブレーキを数秒踏まないアクション。

中舵(=30分分ぐらい)までは回せるが、
45分廻して、
最後の15分を切り足す動作がどうしても難しく、
次回への課題となった…
(これはワンスマでも登場したハンドルクロスか!)


ちなみにこの大舵の数秒間に、
クルマがクルリと向きを変え、
コーナーの脱出体制が整う、
という流れである。
これ文字で書くと微妙だが、
実際にコーナーでやろうとすると超絶難しい。

ストリートではまず使わない大舵
日常でこんなにステアリングを切るのは、
車庫入れの時くらいだろうか?
ちなみにステアリングはもう少し延長した方が、
サーキットでは有効とのことで要検討。


あと意識を「前輪」に持っていく、
ということが今回のスクールではポイントとして掲げられ、
これが今までなかなか出来ておらず、
どちらかというと、
「リアが滑るか、滑らないか」に気を遣っており、
「前輪を使ってクルマを積極的に動かしていく」
という思想にかなりの刺激を受けた。

午後のヘビーレインの中での練習は、
想像していた以上に走りやすく、
タイヤの摩擦円が、
ドライの時のより小さくなっているのを感じ易かった。
全体的に少な目のアクションと、
少しゆっくり目のアクションで…

確かに、
ブレーキの荷重移動でしっかり前輪をツブして、
かつハンドルをクリップ方向に積極的にきっていくと、
荷重が左右に移動して、
前輪外側のタイヤに荷重がしっかり乗る。

この「ハンドルを積極的にきっていく」は、
この手の訓練やレクチャーを受けないとなかなか出来ない、
これに大舵が加わると確かに、
コマのようにクルマが、
ひらりと旋回をするのが気持ちいい、
まさしくこれがグリップ走行である。


影山選手の同乗走行での印象は、
全体を通して「非常に優しい運転」で、
マシンとタイヤとのコンタクトが、
とても丁寧という印象を受けた。

片岡龍也選手、
澤圭太選手、
東徹次郎選手、
田ケ原章蔵選手、
影山正美選手、
青銀ポルをドライブしたプロドライバーも5人となり、
ぼちぼちドライバー各々の特性というか、
傾向みたいなものも見えてきたりもした。
これは非常に勉強になる。


また、
午後のコース設営の際に、
コースチェックカーとして993を使ってもらい、
レジェンドから降りた直後に「乗りやすい!」、
とセッティングにもマルを頂きこれまた感激。


やはりではあるが、
モータースポーツは家では練習出来ず、
公道でも満足な練習は基本的に出来ないので、
サーキットのようなクローズドコースでの、
かつ定期的な反復練習がキモとなる。
限られた場所と時間の中で効率的に上達するには、
「不可欠な要素」が存在する。

週1の峠も良いが、
3か月に1度のサーキットは、
体感的にもかなり効果があると思う。

ここに至るまでに、
いくつかのレクチャーを経験してきたが、
1つのレッスンで、
会得出来ることが(次回から使えるテクが)、
1つでもあれば良い方だろうか?

モータースポーツは間違いなくスポーツであり、
偶然ではなく、
学んだことを、
いかに本番で実践することが出来るかがカギ。

そう、
「不可欠な要素」とは、
ある種のセンスに近いもので、
いわゆる「再現性」のことである。

例えば人の走行を再現すること。
同乗走行で見知ったことを、
次に自分が走行した時に、
如何にうまいことマネをして再現出来るか。

例えば自分の走行を再現すること。
1周目に1メートルずれたと思ったら、
2周目に50センチ分インに寄せてみるなど、
如何にうまいこと自分のことを再現出来るか。


グリップ走行の課題は、
「グリップ状態を継続させる」、
「グリップを拾い続ける」の2つ。
ロール量を一定に保つため、
クリップ付近で「大舵」を入れ込むこと…
難しい!