アウディ製のR8

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アウディのフラッグシップR8

誰がどう見ようと、
もはや乗用車の域を超えて、
正真正銘スーパーカーだ。

アウディらしさ、
アウディの良さ、
が随所に見られる、
非常にスマートで近代的な、
スーパーカーだと感じた。


小規模変更を施した、
マイナーチェンジ後のモデルで、
搭載エンジンはV10の5.2リッター、
いわゆるガヤルドエンジンで525馬力を発生。

カラーはスズカグレー、
ネーミング上はグレーというが、
実際の色は発色の良い純ホワイトだ。

車高は存分に低く、
横幅も2メーターに迫るので、
並の立体駐車には収まりきらない。
通りゆく人が既にこっちを見ている…

これぞスーパーカーというのは、
ドア自体の長さが、
ポルシェの比ではなく長いこと、
街中でポルシェのつもりで空けたらブツける。


乗り込んでみると、
パッセンジャースペース、
レッグスペースは至極広く快適だ。
タッパがあるドライバーでも窮屈さはない。
いい意味で変な昂揚感がない。
(華美な装飾や意味不明なモノがない)

いよいよエンジン始動。
行儀のよいクランキングから、
V10の重厚な息吹が始まる、
ドライバーや周囲を威圧することもなく、
R8は丁寧なアイドリング音を刻む。
その一連の流れに獰猛さは一切ない。
(きっとそれを排除したのだろう)

ランボルギーニは、
全体的に獰猛さを売りにしているだけに、
ほぼ同型エンジン搭載車と言えど、
これだけ受ける印象が違うのは不思議な感覚。


インテリアも、
これまた見覚えのあるアウディ意匠で、
シートの素材も座り心地がよく、
素材感からもアウディと分かる。
(成金のような仕上げではなく上品な仕上げ)

とりわけ親しみを覚えたのは、
見覚えのあるカーナビ、
987で標準搭載されていた、
クラリオン製のナビが鎮座していたこと。
実はこれ地味だが使い勝手が良く気に入っていた。

この手のクルマにありがちな、
ドライバーに対して挑発的、
もしくは威嚇的なインテリア等はなく、
初めてのドライバーにさえも、
優しく手を差し伸べるかのような、
そのデザインである。
(全体的にナゾが少ない)

インパネが全面液晶にはなっておらず、
2眼のスピードとタコという、
シンプルさにも好感が持てる。


出発。

日中の高速道路へ上がる。
交通量は多く、
乗る区間も短く10分程度。

モードはノーマルとスポーツの2つで、
エンジン、ミッション、ダンパーを、
一気に制御する、
ドライバーを惑わせない配慮はここにも見える。
(クルマがドライバーの半歩先に常にいる)

1万キロの個体だが、
足回りはよく動いており、
フロアが随分と強い印象を受ける。
1.7トンのは重さはしっかり感じる。
(脚の左右の距離が長い印象を受けた)


スポーツモードに変更。
シフトの手前にある、
大き目なボタンを押すだけ。
これもまた未曾有の事態が起こるような、
危機感と緊張感を煽るデザインではない。

一方で、
ランボルギーニのエンジン始動ボタンなどは、
ワクワクを意図し過ぎたデザインだろう。


遮音性の高いキャビンゆえに、
排気音はそう入り込んではこない、
背後のエンジンもフードで遮音されており、
ドライバーは背後のエキゾーストに、
心を不必要に揺さぶられることはない。
常に冷静にドライブ出来る。

スポーツモードにすると、
ボムッという音とともに、
シフトが下がる音が聞こえる、
低回転域の高速道路だと、
R8は脚力を持て余してジレッタイかと思えば、
100キロ程度の速度域でも、
しっかりと他のクルマの流れにそって、
平然と走り抜ける。
なんてクールな装い。

シフトアップのショックは、
新型では改善されているようだが、
個人的にはアップするたびに、
いわゆるガッツンガッツンと、
衝撃が来る方が刺激があって好ましい。



都内の短区間だったため、
残念ながら525馬力を、
フラットアウトには出来なかったが、
アウディR8
低速走行も平然とこなし、
日常生活で極めてストレスを感じさせない、
スーパーカーなモノづくりには、
ただただ驚くしかない。

ご期待の動力性能チェック、
フラットアウトは、
後日またの機会に実施予定、
お楽しみに。
(きっと全開にすると豹変するはず…)


ドライバーに常に寄り添い、
半歩先を歩いてくれるクルマ、
スーパーカーをアウディが作ると、
R8という答えが出るのだろう。

駐車スペースさえ許されれば、
毎日運転しても平気ではないかR8なら?